『母という呪縛 娘という牢獄』  (Audible Studios)

最近仕事中にAudibleで読了(聴了?)した本なんだけど、しばらく気持ちが持っていかれプチデジタルデトックス状態になった ようやくpixivで二次創作が読めるまで心が回復してきたところです
母親に束縛され続ける娘の半生があまりに八方塞がりで、探偵に連れ戻される所など絶望感で脳がグラグラした こうすれば良かったんじゃない?って第三者が言いそうな策は軒並み丁寧に潰されていくので、概要で満足せずぜひ通して読んでほしい(?

どうして母親がこんな執着し続けられたのかって、人間「こうなりたいな、そしたらあれとかこれとかしたいなあ」みたいな空想を可能性としてただ思い浮かべられてる間は将来への不安とか不都合な現実が霞んで気が楽になるよな…と思うので、その夢の中に居続けたい気持ちは何となく理解できる この母親が独り身だったならある程度の所で割り切ってそれまでだったろうに、娘という甘え先が生まれたことで可能性を人に委ねちゃえていつまでも夢から出てこなくなった、自分じゃなく他人任せにすることで夢の中に居れるだけ居たんだなあと思った 
娘側に心の底から同情する一方で、母親側の一種のモラトリアム的な心情はなんとなくわかるような気がしてそれが恐ろしかった
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